弁護士のご紹介lawyer
略歴
昭和59年 1月 | 浜松に生まれる。 |
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平成14年 4月 | 当時の大検に合格,静岡大学人文学部に入学 |
平成18年 3月 | 静岡大学人文学部を卒業 |
平成18年 4月 | 静岡大学法科大学院に入学 |
平成20年 3月 | 静岡大学法科大学院を卒業 |
平成21年 9月 | 司法試験に合格 |
平成21年 11月 | 新63期司法修習生 |
平成22年12月 | 弁護士登録,みどり合同弁護士法人に就職 |
平成24年 1月 | 同法人下田支所へ転勤 |
平成26年 2月 | 同法人を退所 |
平成26年 3月 | マーブル法律事務所設立 |
目次contents
- Philosophy「法」についての私の考え
- History経歴
- Private私生活
「法」についての私の考え
humanities「人間」の時代
あなたは,「法律」と聞いて何を感じますか?
「無機質で非人間的」
これが,一般の人たちが持つ,ごく普通の「法律」のイメージではないでしょうか。
「法律」は,一見すると,ただの「文字」にすぎません。
「法律」には,のように書かれているから,あなたは,これを守らなければならないのです。このように言われれば,「無機質で非人間的」というイメージを持つのはごく自然なことでしょう。
わたしたちは,よく,「法律」に縛られると言ったりします。わたしたちは,この,ただの「文字」に支配されているにすぎないのでしょうか。どうして,ただ「法律」にそのように書かれているというだけで,これに縛られないといけないのでしょうか。
ところで,この「文字」は,どうのようにして書かれたのでしょうか。
地球上に大地ができたときのように,自然が造ったものではありません。
ある人間が,創ったのです。
ある人間は,何も考えずに,「文字」を書いたのではありません。
ある人間は,ある目的を持って,「文字」を書きました。
ある人間は,色々な思いを持って,「文字」を書きました。
「法律」は,ある人間が,「人間」がもっと幸せに暮らしていくために,文字を紡いだものなのです。
法律には全て「理念」があります。
その「理念」は,法律を創ったある「人間」が,現在の,そして未来の「人間」がもっと幸せに暮らしていってほしいという「願い」そのものなのです。
その「理念」には,ある「人間」の「人間」に対する思いがつまっています。
一見すると「無機質で非人間的」と思われがちな「法律」は,実は,最も「人間的」で,その時代の人々の思いによって揺れ動く,動的で有機的なものなのです。
「法律」が使われる最もポピュラーな場面は,「裁判」です。
「法律」は,裁判において用いられることにより,最もその意味を発揮します。
「裁判」は,最終的に裁判官が「判決」を出すことで,紛争を解決しようとする試みです。
裁判官は,「判決」を出すことで,人間と人間の争いを解決しようと試みるのです。
「無機質で非人間的」という法律のイメージは,そのまま,「判決」ひいては「裁判官」のイメージに連結しています。
「裁判」「判決」「裁判官」という言葉が,どこか冷たく,無機質な感じがするのは,そのためです。
しかし,実は「法律」は人間的なものであるとすると,「裁判官」の創る「判決」のイメージは,がらりと変わってくるはずです。
「裁判官」は決して「法律」という「文字」に現実をあてはめて「判決」を作るわけではありません。「裁判官」は,一人の人間として,「法律」を創ったある人間の思いを,いま目の前で生じている紛争を解決するために実現しようとして,「判決」を創るのです。
裁判官は,「法律」の「理念」を受け止め,紛争の当事者となっている「人間」に対して,それを伝えるのです。
「判決」とは,「法律」の創り手の思いを伝えるための,「語り」なのです。
法律の単なる「文字」は,それを創った人間の思いを受け止めることにより,はじめて「言葉」となります。「法律」は,ある人間が,ある人間に対して,その希望と未来,そして喜びを託した「言葉」なのです。
ただの「文字」を,「言葉」として受け取って,その創り手である人間から人間へのメッセージとして,これを届ける。これが,私の考える「法律家」です。
「法律」という仕事に携わるということは,「法律」と「人間」とをつなぐ仕事をするということなのです。
「法律」は,本質的に人間的であり,柔軟性に富んでいます。「弁護士」は,依頼者の思いを,「法律」の創り手の思いに乗せて,「裁判官」に届けるのです。「裁判官」は,その思いを受け止めたとき,法律の創り手の思いに乗せて,「判決」を「語る」のです。
harmonie de dissonance不協和の調和
現在,この社会は,「個性」による支配が進んでいます。
能力や,身分よりも,「個性」が評価されるようになっています。
「個人社会」は,必然的に,「常識」を量産します。
「最近,常識のない人が増えた」と言う人がいますが,それは違います。
「常識」が,増えたのです。
あなたの常識と,あの人の常識が,異なってきたのです。
多文化社会においては,文化ごとに常識が異なるのは当然です。
個人社会は,それが,全ての人に広がった社会といえるでしょう。
現代社会は,この個人社会を支持しています。
「個性」こそがイノベーションの原動力となり,「個性」こそが,他の個性を統合する強い指導力を発揮するからです。
そして,個人社会は,「法化」社会への移行を必然化します。
なぜならば,常識が複数ある以上,いかなる常識を用いるのかを,関係する人々が事前に確認しておかなければ,後々,意外な損害を被るかもしれないからです。
ところで,「法律」は,この国でただ1つの常識を決めようという試みです。
しかし,「法化」社会は,「法律化」社会ではありません。
あらゆる事象を,この国でただ1つの「法律」で規制しようとすれば,「個性」の発揮は最大限抑制されてしまいます。ですから,個人社会において,「法律」は,この国でただ1つに決められてなければ困るものに,できるだけ限定されるようになります。この国で進行している「規制緩和」は,まさにこうした動きなのです。
「法化」社会は,ある人々の間でのみ通用する「法律」を,ある人々が自主的に活用していく社会です。
ある人々の間でのみ通用する「法律」,それが「契約」です。
「法化」社会は,人々が事前に交渉し,「契約」という形で,自らの常識を共有することを要求する社会のことなのです。
「法化」社会は,「裁判化」社会でもありません。紛争が起こらないよう,事前に「契約」によって,自らを規律しようとする社会です。仮に紛争が起こったときでも,法律家を雇い,法律家の助言により,裁判になる前に,自主的に問題の解決を図ることのできる社会です。
現在,司法制度改革により,弁護士の数が劇的に増大しています。ときに,弁護士が増えることが,当然に訴訟=裁判が増えることにつながるという論調があります。しかし,これは全くの誤りです。弁護士が増えれば,訴訟=裁判は減るはずなのです。
個性と個性がぶつかり合う社会であってこそ,発展する。そして,その基礎を担うのが,法律家なのです。モンテスキューは,「不協和の調和」という思想から,三権分立の制度を,提唱しました。個性と個性がぶつかり合う社会の発展性を,モンテスキューは「不協和の調和」という思想で示しています。紛争は,一見すると社会の不安定を招くものです。しかし,紛争が生じないようにする規律は,個性を最大限に抑制することとなります。紛争が生じる社会は,一見すると不安定ですが,実は個性と個性のぶつかり合いのなかで,より良い社会を目指すことができる社会でもある野です。
practices実践
個性が重視される中,あなたの人間性を守るのは,「法律」であり,「法律家」です。法律のメッセージをあなたに伝え,あなたの想いを法律とつなげるのが,「法律家」なのです。
私は,あなたと法律とをつなぐ者でありたい。
そう願っています。
私とあなたは,怒り,悲しみ,情熱,そして喜びを共有することになるでしょう。
私は,あなたの物語を共有し,あなたの物語を語るのです。
「はじめに業ありき。」
法律の人間性を伝え,実践する。
それこそが,私の「法律家」として仕事であり,あなたに対して,応えることのできる活動なのです。
では,あなたとの出会いを,お待ちしております。
経歴
Birth出生から大学入学まで
昭和59年1月18日 | 浜松市にて出生 |
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小学校~高校時代 | 小学校時代から引佐町(現在の,浜松市北区)にて生活 中学1年の夏から不登校となり,学校に行くことのないまま卒業,静岡中央高校通信制へ入学する。 高校2年時に,同じ静岡中央高校定時制へ転校するも,1か月で退学。 高校2年時の秋,放送大学を受講。田中成明教授の「法学入門=法と現代社会=」,佐藤幸治教授の「国家と人間=憲法の基本問題=」を受講し,感銘を受ける。 高校3年時,大学入学を目指し,同じ静岡中央高校通信制へ再入学する。 当時の大学検定試験に合格し,通信制で取得した単位とあわせて,大学入学資格を得る。 |
Univerisity大学時代
静岡大学人文学部 http://www.hss.shizuoka.ac.jp/
平成14年4月 | 静岡大学人文学部法律学科へ入学 |
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司法試験を目指し勉強しつつも,大学の授業を受け,学問のおもしろさ,楽しさを知る。司法試験のあまりの形式さに嫌気がさし,一度は,研究者か,無理であれば一般就職をしようと考える。 大学4年時に静岡大学法科大学院がはじまる。春ころ,杉原泰男教授の講演が人文学部で開かれ,聴講しに行ったところ,後席に座っていた法科大学院生の会話があまりに専門的であることに驚く。と同時に,法科大学院へ入学し,弁護士となることを決意。 |
Law school法科大学時代
静岡大学法科大学院 http://www.ls.shizuoka.ac.jp/
平成18年4月 | 静岡大学法科大学院へ入学 |
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個性的で一流の教授陣による濃密な授業,指導を受ける。20数名での少人数の学生に対し,民事総合演習,刑事総合演習といった基幹科目については,2名~3名の研究者及び実務家(弁護士)が配置されるという贅沢な授業であった。ここで,法律についての基礎的な哲学,知識を身につけることとなった。法制史,比較法文化論などの受講は,幅広く,柔軟な思考を指向する現在のスタイルの基礎となった。 | |
平成20年3月 | 同法科大学院を卒業し,法務博士の学位を受ける。 |
Bar exam司法試験~司法修習
平成21年9月 | 2回目の司法試験に合格 |
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同年11月 | 司法修習開始 新63期司法修習生 名古屋修習であったため,10か月ほど名古屋に居住し,実務の基礎を学ぶ。 |
Lawyer弁護士
平成22年11月 | 司法修習所での最後の試験(いわゆる2回試験と呼ばれるもの)に合格 |
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同年12月 | 弁護士登録 みどり合同弁護士法人に就職 沼津で弁護士としての第一歩を踏み出す。 |
平成24年1月 | 同法人下田支所へ転勤 2年間下田市で居住し,過疎地域での弁護士実務を体感する。 |
平成26年2月 | 同法人を退所 |
同年3月 | 本当に身近な法律家を目指して,裾野市でマーブル法律事務所を設立,独立を果たす。 |
私生活
現在,二児の父。裾野市在住です。
趣味は,珈琲と音楽。音楽は,クラシック,ジャズからメタルまで,ジャンルを問わず聴いています。
最近は,家族で,各地に旅行に行くことが楽しみです。